7月5日に以下のメルマガを配信したので掲載しておきます。
よろしくお願い致します。


<7月8日に発生するETF売りについて>


お世話になります、吉田です。


早速ですが、本日は表題の通り

7月8日に発生するETF売りについてご説明しておきたいと思います。


まず、この売りはETFの分配金を捻出するために

年1回行われるもので、本来は7月8日と10日に集中しています。


しかし、本年は8日が金曜日、10日が日曜日にあたることから

10日の売りも合わせて8日に発生するので、例年にも増して

注目されるところ。


加えて、8日は7月のSQ日にも当たることから

その影響がさらに拡大するのでは?

と話題になっています。



上記はカブタンの記事ですが、1兆円強の資金捻出売りが発生すると

書かれています。

昨年は8300億円程度と見られていたので大幅に増加しますね。

しかも繰り返しますが、本年はそれが8日に集中します。


さて、それではこの需給を利用して手堅く稼ぐことは

出来ないでしょうか?


先に答えを書きますと、相場なので

絶対に儲かる方法というのは

「ほぼ存在しない」

と思っておいて下さい。


50年近くこの世界に生きて来て

出来レースや

インチキも

数え切れないほど見てきましたが

そんな、昭和な話しはさておき・・・苦笑


現代において、短期的にほぼ儲かる手法というのは

時として確かに存在しますが、問題はそれが永遠ではないこと。

ある日突然、儲からなくなる。

ということが起こり得ます。


なので、仮にこれから見て行くここ数年の傾向が

今年も続くか?続かないか?は

まったく分からない。

とお考え下さい。


なお、このような需給の歪みを利用する手法でも

過去、このメルマガで(あるいは有料のスクール生に)

ご紹介した「月末売り」などは、超単純でありながら

しばらくの間、僕たちにとても大きなリターンを

与えてくれたことは、古い読者の方はご存知の通りです。

~~~

⇓ 懐かしいですね ⇓

~~~

日中の寄りで売って、引けで決済した結果は以下の通りです。

2019年11月 190
2019年12月 110
2020年1月 10
2020年2月 300
2020年3月 380
2020年4月 260
2020年5月 10
2020年6月 160
2020年7月 540
2020年8月 -40
2020年9月 260
2020年10月 350
2020年11月 430
2020年12月 50
2021年1月 730
2021年2月 390
2021年3月 140
2021年4月 30
2021年5月 40
2021年6月 70
合計 +4410円
19勝1敗
勝率 95%

~~~

こんな結果でしたが、いろいろあって

その後は使用を停止したことも覚えている方はいらっしゃることと思います。

(現在は停止しています)

~~~

話しを7月のETF売りに戻しましょう。


まず、カレンダー上

2019年は

2019/7/8 月 ※
2019/7/9 火
2019/7/10 水 ※


2020年は

2020/7/8 水 ※
2020/7/9 木
2020/7/10 金 ※

 
2021年は

2021/7/8 木 ※
2021/7/9 金 ※
2021/7/12 月


となっていて

2022年は

2022/7/8 金 ※※
2022/7/11 月

となっています。

※ が付いている日が売り発生日です。

ちなみに前回、本年同様、8日が金曜日だったのは

2016年です。

2016/7/8 金 ※※
2016/7/11 月


当時は英国のブレグジットに関する投票が可決して

世界的に株式が下落。

日経平均株価も6月24日に15000円を割れて

同年2月安値とダブルボトムを付けて

その後上昇して行きました。


7月8日(金)がブレグジット後の安値になって

その後10日間で約1800円幅(12%ほど)の上昇!



さて、現状の日経平均は以下のようなチャートになっています。


黄色い星は6月20日の安値です。(CFD)


2016年同様、6月20日付近に向けて急落。

一度反転上昇してから下方へ向かいつつあるなかで

8日(金)(SQ)を迎える。

ということです。


参考までに、2016年6月1日~7月末までの日中四本値は

以下の通りです。

2016/6/1 17100 17160 16900 16970
2016/6/2 16820 16820 16520 16590
2016/6/3 16600 16710 16540 16660
2016/6/6 16340 16590 16300 16560
2016/6/7 16630 16700 16520 16700
2016/6/8 16710 16850 16570 16850
2016/6/9 16730 16780 16580 16630
2016/6/10 16600 16610 16450 16530
2016/6/13 16260 16270 15950 15970
2016/6/14 15950 16040 15710 15780
2016/6/15 15750 15970 15700 15900
2016/6/16 15820 15870 15340 15370
2016/6/17 15620 15740 15530 15530
2016/6/20 15820 16000 15810 15920
2016/6/21 15810 16170 15710 16160
2016/6/22 16050 16120 15930 15990
2016/6/23 16060 16220 16000 16170
2016/6/24 16290 16360 14790 14950
2016/6/27 15120 15360 14990 15360
2016/6/28 15070 15430 14960 15300
2016/6/29 15520 15600 15360 15570
2016/6/30 15750 15760 15470 15510
2016/7/1 15690 15740 15590 15670
2016/7/4 15550 15780 15540 15760
2016/7/5 15650 15690 15570 15600
2016/7/6 15370 15410 15140 15280
2016/7/7 15340 15400 15210 15260
2016/7/8 15300 15380 15070 15120
2016/7/11 15450 15800 15450 15710
2016/7/12 16000 16230 16000 16150
2016/7/13 16440 16460 16180 16230
2016/7/14 16230 16400 16210 16400
2016/7/15 16450 16590 16390 16560
2016/7/19 16640 16720 16490 16720
2016/7/20 16600 16690 16530 16690
2016/7/21 16820 16930 16710 16810
2016/7/22 16600 16680 16540 16630
2016/7/25 16650 16770 16590 16610
2016/7/26 16550 16560 16290 16340
2016/7/27 16580 16830 16480 16710
2016/7/28 16560 16610 16410 16410
2016/7/29 16530 16700 15910 16610

17000円台から15000円割れまであって、

7月20日付近には17000円へと再度接近。

という値動きです。


2022年は以下のようになっています。

2022/6/1 27270 27500 27270 27500
2022/6/2 27370 27470 27260 27460
2022/6/3 27720 27800 27620 27790
2022/6/6 27590 27990 27510 27910
2022/6/7 27970 28100 27860 28010
2022/6/8 28110 28250 28080 28190
2022/6/9 28230 28400 28180 28300
2022/6/10 27990 28000 27740 27850
2022/6/13 27200 27220 26840 26840
2022/6/14 26390 26660 26290 26660
2022/6/15 26470 26580 26230 26280
2022/6/16 26750 26900 26380 26430
2022/6/17 25750 26100 25610 25780
2022/6/20 26060 26170 25450 25780
2022/6/21 26070 26370 25920 26230
2022/6/22 26360 26420 26080 26100
2022/6/23 26060 26350 25980 26120
2022/6/24 26200 26480 26070 26480
2022/6/27 26750 26890 26610 26770
2022/6/28 26670 27070 26670 27070
2022/7/1 26290 26500 25810 25830
2022/7/4 26180 26240 25920 26180

6月上旬には28400円だったものの、その後

6月20日には25500円割れまで急落。

そして7月5日現在26000円を回復しています。


2016年も本年も6月高値から急落

⇒ 共にやや持ち直したところ

ここまでは同じような値動きを示しています。


左が2022年、右が2016年です。


青い縦ラインが7月8日です。


さて、本年はここからどうなって行くのでしょうか?

~~~

なお、2013年以降のETF売りを利用したトレードプランを

次回のメルマガでご紹介できればと思っています。


ETF売りなどは、世界のマーケットから見れば

極めて小さな話しですから、米株の動向次第。

というのは否めない事実ですが、それでも

これまで勝ち続けている方法なので

興味のある方は楽しみにしていて下さい!


それでは本日はこれにて失礼致します。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。


=====

H.Yoshida

=====


自動売買はYankeesが4月、5月、6月で合計+2390円と

相変わらず好調をキープ!

こちらは本年1月末からしばらくの期間、枚数減または運用停止が

ビシッと決まりましたね。(昨年3月もそうでしたね)

(こちら、あくまで個人的には。ということです。)


個人的にと言えば、B-Tradeも6月中旬のマイナスを回避。

その後の運用再開からは成績が急速に切り返していますので

この2つのシステムは、好不調を的確に見通せている状況です。


なお、好不調は波のように訪れて来ますので

いまやや不調なシステムのみご利用の場合は

無理をせず、好調期が来るのを淡々と待つ。

というのが良いのではないでしょうか?


===

以下、今週冒頭にIIMの方にお送りしたメールより

抜粋して追伸とさせていただきます。

~~~

さて、現在米国はインフレに苦しんでいます。

また、景気も盤石とは言えないところまで来ています。

(第一四半期のGDPはマイナス成長です)


このような状況下、ご存知の通り今秋は米中間選挙が実施されます。

果たしてこのまま大きな衝撃なしに中間選挙に突入するのでしょうか?


はたまた、米国(いや米民主党という恐ろしい集団)の危機を救うために

あっと驚く(未来がいまの延長線上にあると信じている人から見たら

驚くというに過ぎないが)

ような「何か」が飛び出すのか?


ここはかなり警戒しておいた方がいいのではないでしょうか?


例えばそれは歴史的な事件事故

はたまた、ニクソンショックのような

衝撃的な事案の発生です。


昨日まで金はドルと交換出来たものが一瞬でそれが

できなくなる。

つい50年前、平然とそれは実行されました。


当時、1ドル360円は当たり前で、明日も来月も来年も

それが続くと無意識に捉えていた人が多くいたと思いますが

アッという間にスミソニアン協定で1ドル308円に

そして変動相場へと移行しドル円は200円台へ

それでも日本は頑張りますが

極めつけはプラザ合意。

その後、円は遂に100円割れまで行くことになるのはご存知の通りです。


いま、米国では

インフレは止まらず

株価が下落し

景気も「?」

が付きつつあります。



米国が追い詰められて

そのまま放置

ということはあり得ません。


なので、時期や内容の特定は難しいものの

歴史的な事件事故、或いは歴史的なアッと驚く政策変更など

「何か」が起こり、世の中は一瞬でガラリと変わるのでは

ないでしょうか?


そして、そこからしばらくは混沌期となります。

それはちょうどニクソンショックから変動相場制へと

移行した約2年間のように。


この間、ボラティリティは異様に高まり

とても想像のつかないような乱高下相場が

株、為替とも繰り広げられる。

そんな時期がいつ来てもおかしくありません。

===

いまは、米国が行う可能性のある具体的な

政策はどんなものがあるか?

を考えているところです。

「外交」「戦争」「新たなパンデミック」

「バイデン死亡」「NYダウ半値」

「リセッション入り」「利上げ加速」

「QT減速」

など考えることは山ほどあり

シナリオが完全に当たるとは思っていませんが


「時代が変わる時が一番のチャンス」

であることは間違いないので、思考を止めるわけには行きません。


もう一度書いておきます。


時期や内容の特定は難しいものの

歴史的な事件事故、或いは歴史的なアッと驚く政策変更など

「何か」が起こり、世の中は一瞬でガラリと変わるのでは

ないでしょうか?

===

何が起きても破綻するようなことだけは無いように

リスクヘッジをし、分散をし

ピンチをチャンスに出来るように

知識を着実に増やしておきましょう!

===

1929年 世界大恐慌

1944年 プレトンウッズ体制

1971年 ニクソンショック(ドルと金の兌換停止)

スミソニアン協定(1ドル308円)

1973年 変動相場へ 

1985年 プラザ合意

===


それではどうもありがとうございました!


※ ご質問・リクエストなどあれば以下までお気軽にお寄せ下さい。

info.tradersmeeting:gmail.com


===

著者

吉田ひろあき

慶應義塾幼稚舎、慶應義塾普通部、慶應義塾高等学校
慶應義塾大学法学部政治学科卒
野村證券入社、同社退社後、衆議院議員第一秘書
国家公安委員長第一秘書。

学生時代に株式投資を開始。以来投資歴は35年以上。
日経225先物、日経225オプション取引をメインに株式
FX、暗号通貨含め投資全般に精通。
過去に関わった生徒は5000名を超える。