2022年9月25日、メルマガより
メルマガは必ずしもこのブログに掲載するとは限りません。
ご理解のほど、よろしくお願い致します。
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お世話になります、吉田です。
先週末の海外市場は大荒れの展開でしたね。
発端は英国の25.5兆円規模の経済対策と
減税を受けて発生した英国債権の暴落。
ポンドドルは急落し、ポンドは37年振りの安値を示現。
以前のメールでユーロが一時的に上昇した際
再びユーロドルのパリティ割れは時間の問題か?
としましたが、そのユーロドルは現在0.96台と
パリティを大きく割り込んでいます。
本年ほどファンダメンタル通りに為替相場が動くのは
記憶にないほど、素直な動きで驚くばかりです。
ユーロドル日足
今度はポンドドルがパリティ割れか?
と言われています。
ポンドドル日足
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1、米株は買えない。
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これまで米株は半値になるのでは?
と言って来ました。
この記事をUPしたのは、6月21日午前10時ですが
NYダウで見ると以下のような場所でした。(赤の縦線)
つまり、その後3000ドル以上の上昇が起こり
そして週末に6月安値を割り込んで来た。
ということになります。
※ パウエルがボルカーに成らざるを得ないことも
6月から書いていた通りです。
※ 本年のようにファンダメンタル通りに相場が動くことは
極めて稀です。
見ておきたいのは
1、米実質金利
コロナ前高値を上抜きました。
2、FRB総資産
こちらは徐々に低下中
米実質金利にNYダウを重ねると以下のようになります。
当然、実質金利と株価は逆相関の動きをします。
赤ラインがNYダウです。
NYダウは2020年のコロナ暴落前の高値にほぼ戻ったことになります。
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2、これまで金融システム不安はなかった
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米株の下落の主因は、これまで
単にインフレ⇒金融引き締め(QT含む)であり
そこに金融システム不安はありませんでした。
しかし、週末、浮上したのが英国の問題。
これは、いままでとは意味合いが違う
暴落モード突入の可能性があります。
まだ確定的なことは言えませんので
可能性がある。
というだけで、難なく消化していく可能性もあります。
理由は英債が暴落したと言っても
以下の通り、現時点では米債利回りに追いついただけ。
ともいえるからです。
オレンジが米10年債利回り
ブルーが英10年債利回りです。
週明け、これがどのような動きになるか?
そしてポンドドル、FTSEの動きに注目です。
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3、リーマンショックの日柄
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流動性の危機は起きていないので
もし、パニック的な売りが出るなら
どこかで急反転する可能性も十分あるものの
リーマンショックの時と比べると類似点もあります。
左が現在、右がリーマンショック時の日足チャートです。
(ここまでかなり似ています)
赤い星の高値から、緑の星の高値までが32週。
先週はそこから5週間下落した時点で
それはリーマンショック時のチャートでは
青い星のところですから
あと2週ほど下げて3週目に下ヒゲ陽線を形成。
その後揉み合いに入りものの
ご存知の通り、暴落へと続きます。
結果、緑の戻り高値から42週目に底打ち。
この底打ちは赤星から約54%の下落。
今回で言えば、それは約16600ドル付近であり
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42週目は2023年5月末ということになります。
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※ 僕はずっと2024年安値を提唱しているので
これでは日柄が合いませんので、この通りに動くとは
思っていません。
思ってはいませんが、目先は興味をもって
これを見ているところです。
(最終的にどのように動くか?については後ほど書きます)
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現在、NYダウはコロナ前安値と並んでいます。
しかし、実質金利は当時を上抜いています。
そして、ご存知の通り、物価の上昇は続いています。
青・・・実質金利
赤・・・NYダウ
緑・・・CPI
それでもこの水準で株価が維持されている最大の理由が
いうまでもなく前出のこれ
FRBのバラマキです。
※ 2018年のブラッククリスマスはQTが主因でした。
今回は、QTと金利上昇の合わせ技。
こんな中途半端な値位置で下げが止まるかどうか?
2018年はブラッククリスマスを受けて
QTを断念したFRBですが
今回の命題は
株価より、景気より
何よりインフレ退治です!
特に株の下落はかえって好都合。
くらいに考えている可能性すらあります。
※ しかし、実質金利が頭打ちになれば
株は猛然と戻る可能性があるので
これも頭には入れておいて下さいね。
そういう日は突然来ますので。
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さて、NYダウを素直に見れば
エリオット波動的には、ここから急落もあり得るでしょう。
ただ、金融占星術的には、いまの相場は暴風雨の時。
余程腕に自信があれば別ですが
スイングでここを決め打つのは極めて困難ですので
素人が手を出すべきではなく
手を出すなら、徹底的に短期トレードに徹することが重要です。
それはつまり、致命傷を負わないこと。
チャンスは今後いくらでもあるので
欲にまみれず、自分の得意な時を待ちましょう。
ただ、繰り返しますが
短期トレード、例えば1分足レベルのトレードなら
モメンタムにのれば、まったく問題ないどころか
非常に美味しい相場です。
具体的には、WATVIPで行っているNYダウトレード法などです。
これは相場にいまのような強いモメンタムがあれば
勝って当然のトレードテクニックだと思います。
なので、いまは特に22時半以降は
やらない手はない。
といったところで、米VIXもやっと上がって来たので
ここはデイトレーダーにとってはパラダイス到来といった
ところでしょう。
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4、日経について
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さて、最後に日経について。
日経平均株価のGAPに着目した売買法は以下の通り
ということで、19日(祝)に
急落ではなく22日に砦の窓に侵入。
23日の祝日に急落という流れになりました。
ただし、以下の通りCFDは引けにかけて戻しています。
NYダウCFD5分足です。
日経は安値から150円ほどの戻り
いずれにしましても、週明けは
英債、ポンドドル、FTSE、米実質金利などに注目
ということになります。
そして、日本時間で暴落モードが継続するなら
日本株・英株・米株
などを短期の売りトレード
⇒ 順行すれば半分利喰い
⇒ ストップを入れて放置
といった方法や
ファーアウトのプットを捨てたつもりで購入
という手もあります。
なお、
※ 恐らく週明けの日本市場においては
多少の上下はあっても、後場もずっと下げ続けるような
寄り引け一本調子の下げはないのではないでしょうか?
つまり、「後場膠着」が本線と見ます。
ただ、もし、日本時間後場も急落となり
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それがロンドン時間、NYタイムと継続するなら
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危機が本格化した可能性があります。
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その場合は、上記の通り、NYダウが17000レベルまで
下げる可能性が増していると考え
それは取りも直さず、急落後は急反転する。
ということになりますので、(まだ先になりますが)
それを踏まえて行動することになります。
まずは日本時間にパニックが継続するかどうか?
そしてロンドン時間、NYタイムとそれが続くかどうか?
ということになりますが
恐らく明日は少しは落ちついてくるのではないでしょうか?
理由は上述の通り、流動性の危機は見当たらない。
英債券利回りは米国においついただけだからです。
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ここから個人的に考えていること
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今回の危機は早晩解決
ロシアがウクライナ問題で譲歩案を提出
⇒ 停戦期待で爆上げ
⇒ ロシアが態度を急変
⇒ 核戦争の危機で相場は大暴落。
というようなシナリオです。
つまり、今回の下げは早晩終了
その後猛反騰となり、株は勢い良く上昇し
その上昇途上で、驚く様な事が起こり
再び世界的株安になる。
というものです。
こんな予想に根拠などはありませんが
僕がテクニカルとして重視している
サイクル論、エリオット波動原理からすれば
これらは大いに可能性のあるシナリオです。
まとめますと
※ 明日は英債・ユーロドル・FTSEに注目
※ 特に日本時間の後場に注目
※ 相場は反転上昇する可能性が高いものの
万が一、下げ継続となれば、NYダウ2万ドル割れも視野に
(いまは29590ドルです)
※ こうしたなかでの本線は上記の通り、上げてから暴落
※ いま相場は極めて不安定なので、スイングは無謀。
やるなら短期トレードに徹するべき。
※ 腕があれば、いまのようにモメンタムが強い相場は楽勝
※ 寝不足注意。
といったところです!
それでは最後までお読みいただきありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
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H.Yoshida
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※ ご質問・リクエストなどあれば以下までお気軽にお寄せ下さい!
info.tradersmeeting:gmail.com
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