パウエルFRB議長は、早ければ12月にも利上げペースを縮小する可能性があると発言。株式マーケットはこれを好感して以下のように急伸。

NYダウ　+737.24ドル高　+2.18％
Nasdaq　+484.21ポイント高　+4.41％
SP500　+122.48ポイント高　+3.09％

ナイトセッションの日経mini四本値は以下の通り
28060　28385　27965　28375

NTトレードは11月30日日中見送り、ナイトNBTSのサイン。
正式には寄りの数値待ちですが、ナイト終値換算で現在+189500円の含み益。
（ただしこれはTOPIX先物がナイト引けで急落しているからミスプライスの可能性アリですね。このまま決まれば11月は+568500円です）


10年債利回りと2年債利回り　1時間足


ここまで長短金利差が逆転・拡大してもなお、利上げ継続を示唆するとFRBはまたも政策ミスを犯し、オーバーキルになると市場は懸念し、その懸念が10年債利回りを更に低下させる循環が足元意識されていましたが、昨晩の発言でこの趨勢はやや変化。これは経済にとっては朗報で株式市場は急伸しています。

10年債利回りと2年債利回りの差　日足
拡大していた逆イールドはパウエル発言を受けてわずかながら反転しました。


ただし、今後のインフレ進行度合いを正確に予測することは非常に困難で、住宅価格の下落など一部の材料で判断し、すでにピークアウトしたとするのは時期尚早。今後の動向はいまだ不透明。加えて米経済がここから失速する可能性を示すデータもあり、インフレ、景気、金融政策を正確に予測できるなどとは考えない方がいいでしょう。今回はここにQTまで絡んでいますし、12月からのエネルギー価格にも要注意ですね。