2023年7月28日(金)日銀は金融政策決定会合においてYCCを修正
当面の金融政策運営について
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2023/k230728a.pdf
日銀展望レポート
https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor2307a.pdf
総裁会見
https://www.boj.or.jp/about/press/kaiken_2023/kk230619a.pdf
※ 27日深夜26時に日経から出たリーク記事通りの内容が発表されました。
前週まで、ロイターブルームバーグともグダグダでした。
ロイター
ブルームバーグ
上記の記事で投機筋もJGB(日本国債)を事前に売り込むことが出来なかった。
結果、巧妙なリークで我が国の資産を守った。といった声もあるようですが
事実かどうか?は分かりません。
日銀の発表後、日経225先物は上に行き、下へ行き、その後上に行くという荒っぽい展開。
日中13時の安値32000円からナイトの高値は33140円。
結局、ナイトの引けは33100円ということで半日強で1000円を超える乱高下。
ドル円も発表後141円台に上昇。その後138円飛び台まで売られて引けは141円台を回復。
という凄まじい一日になりました。
また肝心の10年債は0.57%付近で取引を終えています。
さて、マーケットも乱高下で今回のYCC修正を市場がどう織り込んで行くのか?
まだ予断を許しませんが
いま気になっているのが以下の2つ
7月26日 自然利子率と中立金利の展望
https://www.imes.boj.or.jp/research/papers/english/23-E-03.pdf
目標インフレ率2%の時代
amzn.to/44fzFTF
です。
総裁の会見の最後にもあります通り、フォワードガイダンスで前もって緩和的な約束をしているなかで今回のようなインフレにどう立ち向かうのか?ですが
これに成功すれば(米国は成功しつつある?故のダウ13連騰なのではないか?というのも一理あります)ゴルディロックス相場継続の可能性も大いに考慮すべきなのかも知れない。
ということです。
これまで僕は2000年のITバブル崩壊に至る過程、2008年のリーマンショックに至る過程における日米の金融政策から、今後、米国の利上げ打ち止め、日本のゼロ金利解除と進めば、暴落になるという時系列をじっと待って来ました。そして、その前哨戦として、YCC解除を位置づけていたわけです。
しかし、すでに2000年当時、2008年当時とは別次元の金融政策が実行されているのは事実です。
中立金利とフォワードガイダンスがゴルディロックスを生み出し、結果としてデフレにもインフレにも対応可能であることを示すことが出来るなら、日米ともに株価は新高値を更新しても不思議ではありません。
逆に言えば、それが機能しないならオーバーキルになるか、インフレを抑え込めなくなるか?
最悪スタグフレーションという可能性も出て来ることになります。
そんな歴史的な局面にいるのだと思います。
現状、米国は順調に見えますね。インフレは沈静化していますし景気も悪くない。
しかし来月あたりからCPIやPCEはベース効果が剥落して来るので勝負はまだこれからです。
中国の景気回復説もありますし、加えて米経済が順調なら原油価格もさらに上昇するかも知れません。
8月はブリックス会議もありますから何が飛び出るのか?も分かりません。
サウジが一段と中国より(ブリックスより)に舵を切れば米国はさらに追い込まれることになります。
それは米国債の購入先が少なくなり、好戦的になれば最悪米国債の投げ売りによる市場の混乱や
米金利の突発的な上昇なども起こり得るわけで考えればリスクはキリがありませんね。
それでもNYダウは13連騰したのは事実です。
その事実は十分過ぎるほどに重く受けとめるべきだと思います。
最後にもうひとつだけ気になる記事をあげておきたいと思います。
日本の資金が本邦回帰となれば、景気の痛んでいる欧州で債券価格が下落し
金利上昇圧力がかかりますので、オーバーキルになる可能性をはらんでいるのではないでしょうか?
あ、、、最後に、植田総裁はボラティリティについてとはいえ為替について言及してしまいましたね。これは大いにヒントになると思います。(要は為替を相当気にしているということ)
それではお読みいただきありがとうございました。
当面の金融政策運営について
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2023/k230728a.pdf
日銀展望レポート
https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor2307a.pdf
総裁会見
https://www.boj.or.jp/about/press/kaiken_2023/kk230619a.pdf
※ 27日深夜26時に日経から出たリーク記事通りの内容が発表されました。
前週まで、ロイターブルームバーグともグダグダでした。
ロイター
ブルームバーグ
上記の記事で投機筋もJGB(日本国債)を事前に売り込むことが出来なかった。
結果、巧妙なリークで我が国の資産を守った。といった声もあるようですが
事実かどうか?は分かりません。
日銀の発表後、日経225先物は上に行き、下へ行き、その後上に行くという荒っぽい展開。
日中13時の安値32000円からナイトの高値は33140円。
結局、ナイトの引けは33100円ということで半日強で1000円を超える乱高下。
ドル円も発表後141円台に上昇。その後138円飛び台まで売られて引けは141円台を回復。
という凄まじい一日になりました。
また肝心の10年債は0.57%付近で取引を終えています。
さて、マーケットも乱高下で今回のYCC修正を市場がどう織り込んで行くのか?
まだ予断を許しませんが
いま気になっているのが以下の2つ
7月26日 自然利子率と中立金利の展望
https://www.imes.boj.or.jp/research/papers/english/23-E-03.pdf
目標インフレ率2%の時代
amzn.to/44fzFTF
です。
総裁の会見の最後にもあります通り、フォワードガイダンスで前もって緩和的な約束をしているなかで今回のようなインフレにどう立ち向かうのか?ですが
これに成功すれば(米国は成功しつつある?故のダウ13連騰なのではないか?というのも一理あります)ゴルディロックス相場継続の可能性も大いに考慮すべきなのかも知れない。
ということです。
これまで僕は2000年のITバブル崩壊に至る過程、2008年のリーマンショックに至る過程における日米の金融政策から、今後、米国の利上げ打ち止め、日本のゼロ金利解除と進めば、暴落になるという時系列をじっと待って来ました。そして、その前哨戦として、YCC解除を位置づけていたわけです。
しかし、すでに2000年当時、2008年当時とは別次元の金融政策が実行されているのは事実です。
中立金利とフォワードガイダンスがゴルディロックスを生み出し、結果としてデフレにもインフレにも対応可能であることを示すことが出来るなら、日米ともに株価は新高値を更新しても不思議ではありません。
逆に言えば、それが機能しないならオーバーキルになるか、インフレを抑え込めなくなるか?
最悪スタグフレーションという可能性も出て来ることになります。
そんな歴史的な局面にいるのだと思います。
現状、米国は順調に見えますね。インフレは沈静化していますし景気も悪くない。
しかし来月あたりからCPIやPCEはベース効果が剥落して来るので勝負はまだこれからです。
中国の景気回復説もありますし、加えて米経済が順調なら原油価格もさらに上昇するかも知れません。
8月はブリックス会議もありますから何が飛び出るのか?も分かりません。
サウジが一段と中国より(ブリックスより)に舵を切れば米国はさらに追い込まれることになります。
それは米国債の購入先が少なくなり、好戦的になれば最悪米国債の投げ売りによる市場の混乱や
米金利の突発的な上昇なども起こり得るわけで考えればリスクはキリがありませんね。
それでもNYダウは13連騰したのは事実です。
その事実は十分過ぎるほどに重く受けとめるべきだと思います。
最後にもうひとつだけ気になる記事をあげておきたいと思います。
日本の資金が本邦回帰となれば、景気の痛んでいる欧州で債券価格が下落し
金利上昇圧力がかかりますので、オーバーキルになる可能性をはらんでいるのではないでしょうか?
あ、、、最後に、植田総裁はボラティリティについてとはいえ為替について言及してしまいましたね。これは大いにヒントになると思います。(要は為替を相当気にしているということ)
それではお読みいただきありがとうございました。