メルマガより一部抜粋してお送りします。


お世話になります、吉田です。


先週はFOMCを通過して株価は急落しましたね。

2023-09-24_13h10_09



理由は思ったよりタカ派であったから。

ということですが、具体的には24年と25年の金利の見通しが

やや上方修正された。ということになります。


前回のメールで

A、今回はじめて出る26年の金利見通し

B、ドットチャート

に注目。

と書きましたが


Aの中央値は2.9%でした。(中立金利よりやや上)


また、Bのドットチャートでは

1、2023年末の中央値は5.6%(前回と変わらず)で、年内あと1回の利上げ余地を残しています。

2、2024年末の中央値は5.1%(前回より0.5%上昇)

3、2025年末の中央値は3.9%(前回より0.5%上昇)

という状況です。


23年末に関しては、12人が年内あと0.25%の利上げを見込んでいる状況ですから

ここは意見が集約されて来た感があります。


しかし、24年は4%後半から6%前半まで

25年に至っては、2%後半から5%後半まで

ドットが分散していることから、果たして中央値がどこまで有効なのか?

については未知数です。(所謂、今後の経済データ次第ということでしょう)


いずれに致しましても、上記のように24年25年の中央値が引き上げられたことは事実で

その背景にあるのが米経済の底堅さです。

今回は23年と24年末のGDPが上方修正されていて

米景気の見通しがとても強いことが見て取れます。


特に24年のGDPが前回の1.1%から1.5%になっている点は

かなり大きな見通しの変化。といえるのではないでしょうか。


以上、シンプルに置き換えるなら

経済は思ったより強い⇒原油高もあるし、物価の下落にやや警戒感

⇒引き締めの長期化

ということになりましょう。


こうしたFOMCの結果を受けて、上記の通り株価は下落

⇒ 


翌日の欧州時間にもう一段の下落

⇒ 


FOMC前の高値から約800ドル程の下げになっています。(NYダウCFD)

⇒ 


金利上昇によりNasdaqの下げはNYダウより厳しくなっています。

⇒ 


ドル円は再び介入が意識される水準に

⇒ 


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米国ではストが拡大していますね。





全米自動車労組UAWのストですが、

驚くのはその内容。

なんと4年で40%の賃上げを要求というではないですか。

対して会社側は20%程度を提案とのこと・・・

日本にいると感覚が違い過ぎて実感が湧きませんが

これがいまの欧米の実態なのでしょう。

それだけ物価が上がっているし、企業はもっと従業員にカネを払え!

ということですね。


こうした動きが広がりを見せているので

当然、人件費上昇⇒物価上昇の一因になりかねません。

なお、バイデンはこの労組の動きに支持を表明しているとのこと。

インフレ鎮静化はFRBの役目だ。

ということなのでしょうね。


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ありがとうございました。