お世話になります、吉田です。

11月に入り、米金利が低下していることはご存知の通りです。
米10年実質金利も以下のように低下。


米10年実質金利

青いラインが米10年実質金利です。
緑枠内のボックスを8月に上抜いて来ました。

それに伴い、オレンジのナスダック100は下落。
しかし、それが11月に入り、金利低下、株価上昇へと
急速に切り返しています。

10月まではしきりに米債の需給悪化懸念が伝えられていました。



しかし、10月30日に米財務省から発表された米債発行計画において
予想より長期債の発行が少なかったことから米債は買われて利回りは急低下。




その後は前の記事にもある通り、必死の中国詣でで米債について密約を交わしたのか?




米金利は低下を続け、株式マーケットは楽観に支配されているようです。
緑のラインがNYダウです。

2023-11-29_21h25_17

ゴルディロックス復活かのような、VIXの低下ぶり。
なんと12.6です!(赤太ラインです)

2023-11-29_21h28_23


加えて、昨晩2023年11月28日は以下のような発言が出て株価上昇を後押し。



とにかく利上げは打ち止めで、来年は利下げだ!
というのが市場コンセンサスという状況です。

以下はNYダウの日足です。
2023-11-29_21h36_59

確かに11月に入ってからの戻りは急速なものがありますが
上昇のモメンタムは弱くなってきていると感じます。
以下30分足です。
2023-11-29_21h39_08

年末に向けてこのままゴルディロックスのいいとこ取り相場は続くのか?
明日のPCEなど指標が少しインフレ鈍化速度の減少を示しただけで意外ともろく崩れるのか?
(崩れたらすぐに買われるのか?)
いまのところ盤石に見える米株ですが、あまりにも楽観が過ぎると
警戒しておく必要があるのかも知れません。