2025年2月9日 20時10分 配信済み
お世話になります、吉田です。
週末は日米首脳会談が行われましたが
心配されていたようなトランプ大統領からの恫喝は出ず
各社、比較的温和な雰囲気で終ったと報道しています。

これはひとえに日本がそれなりの額の米債購入を確約したからではないか?
と、まったく根拠はありませんが、個人的にはそう思っています。
また、こうした背景があることから
日米首脳会談はまったく心配していなかったので
買いポジションで週をまたぐ予定でしたが
週末のナイトセッションで500円を超えるストップロスにHITし爆損。
※ 市場で懸念されていた日米首脳会談や
雇用統計以外の材料で株式市場は下落しました。
要因は
1、ミシガン大学消費者信頼感指数の低下。
市場予想71.1に対して67.8で着地。
7カ月ぶりの低水準に落ち込みました。
雇用統計は事前の市場予想が低かったこともあり
発表後のマーケットはもみ合い。
その後現物市場がスタートしてからマーケットは上昇しましたが
ミシガンを受けて下落に転じ
以下2の報道で下げを加速します。
2、トランプ関税すべての国を対象に
これは効きました。
10日にも詳細が発表されると言うことなので
週明けのマーケットはこの材料で荒れる可能性がありますね。
2018年のブラッククリスマスはFRBの利下げが
遅れたこともありますが、元を正せば
米中貿易戦争がエスカレートしたことも大きな要因の
ひとつでした。
今回は原油価格の下落など取り巻く環境が違うとはいえ
やはりすべての国を対象に。ということになりますと
ディールの材料で現実的に実施される割合が低かったとしても
一度はショック安になるかも知れません。
原油安をここで上げた理由は、
単なる関税の引き上げだけであれば
米国は輸入インフレが懸念され、金利上昇懸念が生じ、
それが株式市場の重しになるからです。(2018年のパターン)
しかし今回は「掘って掘って掘りまくれ!」
がスタートしたばかりですから、
インフレに大きな影響を及ぼす原油価格の動向が
下落傾向に向かうなら、多少輸入インフレが起きても
それを吸収できるのではないか?
と見ることも可能と言いうわけですね。(現在の金利は低下傾向)
ただ、すべての国が対象となり
米国全体の貿易がシュリンクするとなれば、
それは世界経済にとって大きな打撃になることは明らかですから
株式が調整を余儀なくされる可能性もゼロではありません。
もし仮にそのような事態になれば、
それはトランプ氏が望むところではないでしょうから、
2年後の中間選挙に向けてどこかで
徹底した株高政策を行うのではないか?
というのが個人的な見立てになります。
新大統領としては就任前に危機(株価暴落)があると、
それを復活させることで自分の手柄にすることができます。
・ ITバルブ崩壊後のブッシュ
・ リーマン後のオバマ
・ コロナ後のバイデン
がこのパターン
彼らは株価どん底で政権をスタートさせることに成功しています。
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振り替えれば
トランプ大統領が大好きなレーガン元大統領が就任したのは
1981年1月20日
その後、レーガンは85年にプラザ合意
87年には日本への一部商品に100%の関税をかけます。
これは今の中国と似ていますね。
そして同年パパブッシュが就任
共和党政権が12年に至りますが
89年には日米構造協議がスタート
ブッシュは90年8月に湾岸戦争を開始
93年1月からは民主党クリントンが大統領に就任しますが
クリントンは
NSC(国家経済会議)を創設し
USTRを先頭に強硬な対日通商政策を実施
加えて94年からは、あの年次改革要望書をスタートさせ
さらに日本を属国扱いします。
その後は前出の通り
ITバルブ崩壊、子ブッシュが政権につき
⇒ 9.11発生
リーマンショックへと続きます。
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バイデンは使いたい放題にカネを使い
インフレを招きましたが、トランプは
いまからそれを清算しなければなりません。
(米債は大量に借り換えが必要です。)
そうした状況下、少し円高になれば
米債も買いやすいわけで
(安く買えるという意味ではなく
米債を大量に購入すると円安に動いてしまう可能性があるので
スタート地点は低い方が良いという意味)
そういう意味でもいまの円高は歓迎されるところ。
トランプはイーロンを使い
国際開発局(USAID)に手をいれ
全世界で1万人以上いるとされる職員を
294人にするとのこと!
トランプはUSAIDについて
「過激な左翼の狂人」が運営していると発言しています。
過激な左翼の狂人 ですよ!笑
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またCIAもやり玉に挙がっていて
まずは全職員に対して早期退職を提案してます。
ということで米国内の分断はエスカレートする方向ですので
テロや暗殺などはいつ起きても不思議ではありません。
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そんな命の危機をかえりみずに、政府効率化省で
辣腕を振るうイーロンマスクですが
彼が生きていれば、テスラはロボタクシーやオプティマスで
こらから破格の成長を遂げるでしょう。
しかし、上記の通り、それはまさに命がけ。
いつ凶弾に倒れても不思議ではありません。
こうしたなか、彼とワンセットで何度もご紹介している
のがピーターティール。
ちなみにティールが率いているのが
先週暴騰したパランティア(PLTR)です。
イーロンとティールは盟友ですが
ティールの方が命の危険は少ないでしょう。
そして、以前書いたように
副大統領のバンスはティールの子飼いです。
このあたりはMIMやSTSで何度かお話しして来た通りで
彼らはテクノリバタリアンであり
ペイパルマフィアであり
そしておそらくギフテッドあると信じています。
そうした時代をけん引する天才たちが
いまのトランプ政権の中枢にいるわけで
孫正義が語るAIの未来を
孫は大ぼら吹きだ!
とろくに耳も傾けることなく一蹴するのは
あまりにも卑屈に過ぎるでしょう。
2032年に小惑星が1.9%の確率で地球に激突するかもしれないこの時代。
きっと彼らのような天才たちがその危機を救ってくれるのではないか?
と期待しています!
それではシートベルトをいつもよりキッチリと締め直して
明日からのマーケットに臨んで参りましょう!
ありがとうございました!
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H.Yoshida
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