2025年3月9日 16時40分配信済み
お世話になります、吉田です。
お世話になります、吉田です。
日米ともに株が下落していますね!
S&P500は2月19日の高値6147.43から週末の安値5666.29まで7.83%の下落。
Nasdaqは2月18日の高値20110.12から週末の安値17768.59まで11.64%の下落。
以下のチャートにある3つの矢印の部分で下げが加速しています。
陰線で包み込む形状であり、市場センチメントの悪化が如実に表面化した一日でした。
一体この日に何があったのでしょうか?
日々トランプニュースに振り回されがちですが
ここで一度しっかり事実を見ておきたいと思います。
まず1つ目の赤い矢印。
この日は2月21日(金)
今回の下落の初動はここから始まっているのですが
それはこの日に発表された
PMIが悪すぎた。
ということに尽きると思います。
・ 特にサービス部門のPMIは前回52.9
今回の予想が53.0 ⇒ 結果は49.7でした。
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・ 総合のPMIもは、前回52.7
今回の予想が53.2 ⇒ 結果は50.4でした。
続いて緑色の矢印ですが、この日は2月27日(木)です。
この日の下落は
・ トランプ大統領の関税発言(メキシコとカナダへの関税を予定通り3月4日に発動させる)
・ エヌベディアの決算(好決算ではあったが市場は売りで反応した)
が主因。
そして今回のメインテーマは青い矢印の部分です。
上記のように大きく下落した27日の翌日にあたる28日(金)
市場は落ち着きを取り戻してSP500は+93ポイント高 +1.5%以上の上昇を見せました。
しかし、週明け3月3日の米株式市場は急落。
これについてロイターでは数日前に起きたことを材料に記事を書いていますが
実際に話題になっているのはアトランタ連銀のGDPNow
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四半期に一度出て来る政府が発表する正式なGDPに対して
GDPNowはさまざまな経済指標を織り込む形で
都度出てくるリアルタイム性のあるGDPであり
精度が高いことで評価されている指標です。
そのGDPNowが以下のように激しく落ち込んだのです!
予想+2.3%に対して、結果は-1.5%です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
詳細は以下のURLで標示されるページの右側にあるメニューからご覧いただくことができます。
要するに米GDPがマイナスに沈む
⇒ 景気後退だ!
ということですね。
内部を見ますと落ち込みは以下の赤枠部分
つまり
個人所得・支出、ISM製造業指数、建設支出、自動車販売
ISMサービス業指数、国際貿易、卸売業
となります。
ここで気になるのは、「関税による駆け込み需要」
が輸入を増やしていることですね。
純輸入が増加すればするほど、GDPにはマイナスですから
関税が高くなる前に輸入しておこう。
という自然な行為がGDPを押し下げた可能性があるという訳です。
そして、実際に完全発動となれば
駆け込み輸入分を使用することで、当面の輸入額は急減速しますので
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純輸入が減少し、結果として輸出が増加、つまり
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⇒ GDPは持ち直す。
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ということになります。
カナダ・メキシコの関税は発動しましたので
すでに逆流がスタートしている部分もあろうかと思いますが
トランプ大統領は施政方針演説で
「4月2日に相互関税をあらゆる国に発動」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
と言っていますから
3月も引き続き駆け込み輸入が増加し
GDPを押し下げる可能性があります。
そして、4月2日の関税の動向次第では
それが逆流し、輸入が減少
相対的に輸出が増えることになれば
米GDPにとってはプラスに作用する。
ということになります。
当然のことながら上記はGDPのごくごく一部に過ぎません。
しかし分かり易い傾向としては捉えておいて損はないのではないでしょうか。
なお上記にも出ていますが、次回以降のGDPNowは
以下のようなスケジュールで発表になります。
2025/3/17 10:00 AM
2025/3/18 9:15 AM
2025/3/26 8:30 AM
2025/3/28 8:30 AM
2025/4/1 10:00 AM
2025/4/3 10:00 AM
2025/4/16 10:00 AM
2025/4/17 8:30 AM
2025/4/24 8:30 AM
2025/4/29 8:30 AM
2025/4/30 10:00 AM
2025/5/1 10:00 AM
2025/5/6 8:30 AM
2025/5/8 10:00 AM
2025/5/15 10:00 AM
2025/5/16 8:30 AM
2025/5/27 8:30 AM
2025/5/30 8:30 AM
2025/6/2 10:00 AM
2025/6/5 8:30 AM
2025/6/9 10:00 AM
2025/6/17 10:00 AM
2025/6/18 8:30 AM
2025/6/27 8:30 AM
2025/7/1 10:00 AM
2025/7/3 10:00 AM
2025/7/9 10:00 AM
2025/7/17 10:00 AM
2025/7/18 8:30 AM
2025/7/25 8:30 AM
2025/7/29 8:30 AM
2025/7/31 8:30 AM
2025/8/1 10:00 AM
2025/8/5 10:00 AM
2025/8/7 10:00 AM
2025/8/15 10:00 AM
2025/8/19 8:30 AM
2025/8/26 8:30 AM
2025/8/29 8:30 AM
2025/9/2 10:00 AM
2025/9/4 10:00 AM
2025/9/10 10:00 AM
2025/9/16 10:00 AM
2025/9/17 8:30 AM
2025/9/26 8:30 AM
2025/10/1 10:00 AM
2025/10/7 8:30 AM
2025/10/9 10:00 AM
2025/10/27 8:30 AM
2025/10/29 8:30 AM
2025/10/31 8:30 AM
2025/11/4 8:30 AM
2025/11/6 10:00 AM
2025/11/14 10:00 AM
2025/11/19 8:30 AM
2025/11/26 10:00 AM
2025/12/1 10:00 AM
2025/12/4 8:30 AM
2025/12/10 10:00 AM
2025/12/16 8:30 AM
2025/12/17 10:00 AM
2025/12/19 10:00 AM
2025/12/24 8:30 AM
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4月2日に向けての発表は以下の通りです。
2025/3/17 10:00 AM
2025/3/18 9:15 AM
2025/3/26 8:30 AM
2025/3/28 8:30 AM
2025/4/1 10:00 AM
関税発動の動向と共に注目して行きたいと思います。
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8月の暴落から6か月が経過する25年2月から
相場は動き出す可能性があり
本線は3月SQ明けからだ。
逆に言えば、それまで相場はボックス圏。
機関投資家はポジション組成に勤しんでいると思う。
として来ました。
そしてその時期に突入しているわけですね。
来週は3月メジャーSQです。
はい、いよいよです!
次回はポジション組成とはなにか?
実際に僕がどんなポジションを取っているのか?
なども交えて、またご連絡させていただきたいと思います。
世界は大分断。
戦争屋とテクノリバタリアンの戦いは続きます。
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H.Yoshida
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