こんばんは、吉田裕章です。
日経平均株価は連日すごい値動きですね。日経225先物や、FXなどをトレードする方で腕に覚えのあるデイトレーダーにとっては、このような環境は稼ぎ放題で10年に1度くらいのお祭り騒ぎでしょうけれど、多くの一般投資家にとっては、このような乱高下相場は
「怖くて近寄れない」といったところではないでしょうか?
ただ、いまが投資するチャンスなのか?
それとも買うにはまだ早いのか?
底値はどこなの?
といった疑問が沸いて来ると思います。
もし、日経平均株価の底が近くて、このあと急上昇するなら株を買いたいですよね!
というわけで、今回はそんな疑問を解決するためにエリオット波動原理を用いて今後の日経平均株価の動向を占ってみたいと思います。
⇒ 結論からお伝えします。
現時点のメインシナリオにおける日経平均株価の底値目途は13661円~15721円です。
2020年3月28日の日経平均株価の終値は19389.43円でしたから、まだ底値までは値幅がありますね。
バブルの高値38915円からの波動カウントは以下のように考えています。
このシナリオは、38915円の史上最高値からリーマンショック後の安値6994円までジグザグ(ダブルジグザグ)で下落。その後、インパルスで24448円(2018年10月)の高値まで上昇したとカウントしています。
そして、現在その高値から下落が始まったところで、この修正がジグザグ(ダブルジグザグ)で進行しているとするのが上記のチャートです。
繰り返しますが、このようなカウントによれば日経平均株価の底値目途は13661円~15721円となります。
なお、他にもたくさんのシナリオが存在しますので、それは追々、またお知らせ致します。
今回は一つの例として、どのようにシナリオを没にするか?の事例を以下にお伝え致します。日経平均株価の全体の流れを把握することにも通じますので参考にしていただければ幸いです!
===
エリオット波動原理を用いて日経平均株価を分析してみます。
以下は、日経平均株価の長期のチャートです。
明治11年6月に株式取引がスタート
戦後の中断を経て、1949年5月に取引が再開され価格は176.21円でした。
その後、朝鮮戦争直前には100円を割れていた日経平均株価は1952年には362円と急騰します。
こうした動きを加えたのが上記の月足チャートです。
明治11年を波動の開始として上昇5波動構成で史上最高値38915円に至ったと考えますと、ざっくり上記のようにカウントすることができます。
なお、上記はログスケールのチャートで以下は通常目盛りのチャートになります。
ずいぶん印象が違いますね。直近の動きを拡大してみます。
<長期のカウント1>
以上のようにいくつかのシナリオを踏まえて(没にして)メインシナリオを決めています。今回、それは一番はじめに掲載されているチャートです。もう一度以下に掲載しておきますね。
上記のチャーチは史上最高値から2003年の安値までをダブルジグザグでカウントしています。(つまり3波動) ここからリーマンショック前の高値までをa波、リーマンショック後の安値までをb波、そしてアベノミクスによる上昇をc波とするフラットが完成したというカウントです。(つまり3波動) 史上最高値で5波動が完成し、そこからジグザグ(ダブルジグザグ)⇒フラットという波動構成ですから、ここで考えられるのは以下のようなシナリオになります。
1、 ジグザグ⇒フラット⇒ジグザグ 全体としてはダブルジグザグ
2、 ジグザグ⇒フラット⇒フラット 全体としてはダブルスリー
3、 ジグザグ⇒フラット⇒トライアングル 全体としてはダブルスリー
4、 ジグザグ⇒フラット⇒ジグザグなど修正波が3つ 全体としてはトライアングル
まずは1をメインとして、次に4、そして2と3という順序でシナリオの優先順位をつけるのがセオリーです。以下順番にチャートに進行シナリオを描いてみます。
1、ジグザグ⇒フラット⇒ジグザグ 全体としてはダブルジグザグ
史上最高値38915円からリーマンショック後の安値6994円まで82%下落しました。この下落と同じ%分の下落が起こると2018年10月高値24448円は4400円という価格まで下落することになります。この4400円という価格は上記赤帯の価格帯、すなわち史上最高値に至る波動の第4波の範囲であり、ここまで修正するというのはエリオット波動ではよく使用されるプリービアス4波というガイドラインに適合しているように見えます。
しかし、史上最高値に至る過程のカウントは5波が延長していると考えられるため、この場合、修正波の深さのガイドラインによれば、5波の2波まで修正する。ということになるので、その付近は以下(緑の横帯)のようにすでに達成されていとも考えられます。
そうなりますと、リーマンショック後の安値で価格の修正は終了していることとなります。
つまり、ジグザグ⇒フラット⇒ジグザグ が仮に発生しても、ひとつ目のジグザグの終点を下回らずに終了するフェイラー型の波形になる可能性があります。以下のような形です。
つまり、すでに価格の調整が完了している可能性があること。そうであればジグザグがフェイラー型になる可能性を踏まえれば、そのようなシナリオをメインにはすべきでないことに気付きます。よってこのシナリオはメインには成り得ません。
2、ジグザグ⇒フラット⇒フラット 全体としてはダブルスリー
以下のようなシナリオになります。
3、ジグザグ⇒フラット⇒トライアングル 全体としてはダブルスリー
以上のようにいくつかのシナリオを踏まえて(没にして)メインシナリオを決めています。今回、それは一番はじめに掲載されているチャートです。もう一度以下に掲載しておきますね。
コメント