20200405
(以下、メルマガより抜粋してお送りします)
お世話になります、吉田です。
前回のメールでは
シンプルに基本に立ち返って
どうしたら相場で勝てるのか?
勝ち続けることが出来るのか?
といった疑問にお答えするために
まずは、テクニカル分析や
ファンダメンタル分析で売買することの危険性を
お伝えしたうえで

一定のルールで過去の検証を行って
「心の拠り所」にすると、トレードが
激変しますよ!
といった趣旨でお送りしました。

そして今回からは、
一定のルールで過去の検証を行う。
というところの検証結果を
より具体的にお知らせして行きますね。

このメルマガを読むことで
日経225先物の値動きの癖を
今後いくつも知ることが出来ます。

いままで常識と思っていたことが
果たして正しいのか?
間違えているのか?
実際に検証することで答えを見て行きましょう!

なお、これから行っていく検証作業は
日経平均株価から派生する商品
例えば日経平均先物(日経225先物)の
ラージ、ミニ、そしてCFDやETF
(ブル型やインバース型、ダブルインバースなども含みます)
の運用はもとより、さらに派生する
日経225オプション取引や、日経VI
TOPIX、TOPIX先物とのサヤトリの
基本にも応用できる方法です。

数字が羅列されることが多いので
眠くなると思いますが
ここを乗り越えるととても楽しい未来が待っていますので
ぜひ、頑張って付いて来て下さい!

※ 面倒くさいのは嫌。
という方は、僕の売買サイン通りに売買すれば
いまのところお金はほぼ順調に増やすことが
出来ているので、そちらをご検討されるのが
いいと思います。

今回は以下のような順序で進めていきます。
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1、検証の前提
2、時間軸を理解しよう
3、1990年からの大きな動向(日経225先物の癖)
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それでは今回もよろしくお願い致します。


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1、検証の前提
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日経平均株価は上記のように、

さまざまな金融商品に応用可能なので

その検証をどれで行うか?という疑問が

沸くかもしれませんが、根本は日経平均株価であり

日経225先物です。

原資産は日経平均株価ですが、時として

日経平均先物が日経平均株価を振り回すような

場面もありますので、この検証では日経225先物

(ラージ)をメインにして進めて行きます。

また、必要に応じて場面次第では

日経225ミニのデータを使用する

場合もありますのでご了承ください。


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2、時間軸を理解しよう
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さて、まずは取引時間を整理しておきましょう。

日経平均株価は日本を代表する225社の平均株価

ですから、株式市場と同じ時間で動きます。

日経平均株価の取引時間は 9時~15時 です。


対して、日経225先物の取引時間は

日中取引:8時45分~15時15分

夜間取引:16時30分~翌5時30分

となっています。(ミニも同様です)


※ 原則として日経平均株価と日経225先物の
価格は連動します。特に日中9時過ぎから
15時付近までの価格は連動しますが
15時以降は日経平均株価の原資産である
225社の株式売買が止まりますので、
日経平均株価の価格が止まり、その後は
先物だけが動くことになります。

※ 日経225先物は現物株式の売買終了後も
翌午前5時半まで取引され、さらに8時45分から
取引が開始されることから、15時以降
翌8時45分までに起きた事柄(例えば
NY株式市場の動向や米金利の動向などなど)
を織り込んで価格が形成されます。
日経平均株価は15時で株式の取引がストップ
していますので、翌9時から改めて
売買がスタートするため、9時の段階で
先物と価格が乖離する場合があります。
この乖離を埋めるのに9時から数分かかる
ことがあります。

現段階で上記を完全に理解できなくても
大きな問題にはなりませんので
わからない場合は、そのまま進んでいただいて
大丈夫です。

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3、1990年からの大きな動向(日経225先物の癖)
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さて、それではここから日経225先物(ラージ)
の検証を行って行きます。

はじめはもう10年以上前から何度も
ご紹介しているので、古参の方は
聞き飽きた内容で恐縮ですが

日経225先物(ラージ)

日中寄り⇒日中引け
日中引け⇒翌日中寄り
の動きを見て行きます。

寄りとは、寄付(ヨリツキ)のことで
いまなら、午前8時45分の価格のことを指します。
始値と同じ意味ですね。

この始値から日中引け(引けは終値と同じ意味で
15時15分の価格です)

つまり1日を
1、8時45分⇒15時15分
2、15時15分⇒翌8時45分
という2つに分解して検証します。


期間1990年~2020年3月末

1、8時45分⇒15時15分の値動き

-57260円

2、15時15分⇒翌8時45分

36200円

となっています。


1990年1月4日の日経225先物ラージの
始値が39600円で、ここを起点として、
日中(上記の1の時間帯)に57260円下落して
夜間(上記2の時間帯)に36200円上昇しています。

ですので
1990年1月4日始値39600円
-57260+36200=18540円

この18540円が2020年4月1日の始値になります。

ちょっと慣れない方には理解するのが難しい
かもしれませんので補足しますと

まず1990年1月4日の始値は39600円でした。
この価格が2020年4月1日の始値18540円まで
下落しているので、この間の下落幅は
21060円です。

この21060円の下落の内訳が
1の時間帯に57260円下落して
2の時間帯に36200円上昇している。
ということです。

いい方を変えますと
この間、毎日
寄りで売り⇒引けで決済
引けで買い⇒寄りで決済
を繰り返すと

57260円+36200円=93460円

のプラスになっていた。
ということになります。

ちなみに93460円というのは

日経225ミニ1枚で売買すると9,346,000円の
利益に相当しますので大きな数字になりますね。


上記は1990年から2020年ですから
約30年ほどの結果ですが

次に、これを1990年から
アベノミクス開始後の2012年末までと
2013年から2020年3月末までに
分けると以下のようになります。

1990年~2012年末まで
1、8時45分⇒15時15分
2、15時15分⇒翌8時45分
という2つに分解して検証します。

1、-56950円
2、+28100円

2013年~2020年3月末まで
1、8時45分⇒15時15分
2、15時15分⇒翌8時45分
という2つに分解して検証すると

1、-310円
2、+8100円

となります。


※まとめ

1990年1月4日の日経225先物の始値は39600円
2020年4月1日の日経225先物の始値は18540円
この間、21060円の下落
この下落の内訳は
1、8時45分⇒15時15分 -57260円幅の下落
2、15時15分⇒翌8時45分 +36200円幅の上昇
で形成された。

さらに期間を2012年末で切って2分割すると
1990年1月4日の日経225先物の始値は39600円
2013年1月4日の日経225先物の始値は10750円
この間、28850円幅の下落
この下落の内訳は
1、8時45分⇒15時15分 -56950円幅の下落
2、15時15分⇒翌8時45分 +28100円幅の上昇
で形成された。

また
2013年1月4日の日経225先物の始値は10750円
2020年4月1日の日経225先物の始値は18540円
この間、7790円幅の上昇
この上昇の内訳は
1、8時45分⇒15時15分 -310円幅の下落
2、15時15分⇒翌8時45分 +8100円幅の上昇
で形成された。
ということになります。

ここまでは単に値動きの大きな把握で
上記を元にして売買を行うことはありません。
ただ、価格形成の大きな癖を掴むには
参考になる数値です。

つまり、現物の株式市場が売買されて
いない夜間の時間帯に大きく上昇する。
日中は大きく下落する。

という2つの大きな値動きの癖です。

もしこれをトレードで利用するなら
先ほども記載した通り

日経平均先物でも日経225ミニでも
日経225のCFDでも

日中始値で売り⇒日中終値で決済
日中終値で買い⇒日中始値で決済

日中始値で売り⇒日中終値で決済
日中終値で買い⇒日中始値で決済

を繰り返すのが有利。
ということになります。

参考までに、上記のように
売買した場合に利益がどのように動いて
いるかを損益曲線にしたのがこちらです


1990年から2020年3月末


2013年以降のみのグラフは以下の通りです。
利益は2018年3月にピークアウトしています。
https://livedoor.blogimg.jp/nk225yoshida/imgs/1/c/1c38b61c.png


今回はここまでと致します。

これから徐々に絞り込んで行きますので

お楽しみに!


数値的にしっかりとした裏付けのある

ルールを複数所有することで

トレーダーの精神は安定し

それがトレードの安定、利益の安定へと

つながります。


本質的にとても重要な部分の話しを

していますが

基礎というのは古今東西、面白くないものですね。


それではどうもありがとうございました。

また次回お会い致しましょう!

H.Yoshida